明けましておめでとうございます。メカニックの中川です。
今回は、ブレーキフルードについてお話したいと思います。
ブレーキフルードと言われてもピンとこられない方がほとんどかと思いますが、ブレーキを踏み込んだときの力をパッドに伝える液体で重要な消耗品の1つです。
ブレーキは摩擦によってタイヤの回転を止めようとするものですので、ブレーキにはものすごい熱が発生します。通常走行時の場合でもブレーキで発生する熱は簡単に100℃以上になります。
ブレーキフルードはこの熱による影響を大きく受けるため、ブレーキの熱によって沸騰しないように高い沸点が必要となります。
なぜ高い沸点が必要かと言いますと、もしブレーキフルードが沸騰してしまったら沸騰による気泡の発生によりブレーキの効きが悪くなってしまいます。
ブレーキフルードは経年劣化や湿気を吸うことにより沸点が下がってしまいます。
坂道をずっとブレーキを踏んだまま下ったり、レース走行をしない限りなかなかブレーキの効きが悪くなったと体感することは少ないかと思いますが、安全にお車を運転して頂くためにも車検ごとの交換をオススメ致します。
ちなみ左が新品のブレーキフルード、右が劣化したブレーキフルードになります。